呼び径／口径／面間寸法
バルブ用語において、”（3）共通事項に関する用語”の分類の中で、”（c）寸法”に分類されている用語のうち、『呼び径』、『口径』、『面間寸法』のJIS規格における定義その他について。
主として配管に用いられるバルブ（弁）に関して、バルブの名称（減圧弁、チャッキ弁、フート弁等）、バルブの形式（構造、弁箱、弁体、弁座、作動等）、共通事項（特性、流れ、寸法等）などについて規定しているバルブ用語（JIS B 0100）において、”（3）共通事項に関する用語”の分類の中で、”（c）寸法”に分類されているバルブ用語には、以下の、『呼び径』、『口径』、『面間寸法』などの用語が定義されています。
バルブ用語（JIS B 0100）
⇒【（3）共通事項に関する用語 > （c）寸法 】
分類： バルブ用語 > （3）共通事項に関する用語 > （c）寸法
番号： 30301
用語： 呼び径（※1）
定義：
バルブの大きさを表すための呼び寸法。
対応英語（参考）：
nominal size
慣用語（参考）：
−
分類： バルブ用語 > （3）共通事項に関する用語 > （c）寸法
番号： 30302
用語： 口径（※1）
定義：
管との接続端面におけるバルブの流路の直径。
対応英語（参考）：
bore
慣用語（参考）：
−
分類： バルブ用語 > （3）共通事項に関する用語 > （c）寸法
番号： 30303
用語： 面間寸法（※2）
定義：
バルブの端面から端面までの距離又は一つの端面からバルブの中心線までの距離。
面間寸法
対応英語（参考）：
face-to-face dimension,
end-to-end dimension,
center-to-face dimension,
center-to-end dimension
慣用語（参考）：
−
（※1）
バルブの呼び径及び口径については、以下のJIS規格があります。
JIS B 2001
バルブの呼び径及び口径
この規格では、以下の（a）〜（d）のバルブを除いた、主として配管に用いるバルブの呼び径及び口径について規定されています。
（a）圧力逃し弁
（b）水栓
（c）トラップ、空気弁及びこれに類するバルブ
（d）油圧用、空気圧用、冷凍装置など特定分野に用いられるバルブ
この規格で呼び径及び口径を規定するバルブの呼び圧力は、次のとおりです。
2K
4.5K（屋外水道用だけに用いる）
5K
7.5K（屋外水道用だけに用いる）
10K
16K
20K
30K
40K
63K
また、バルブの呼び径は、次のとおりで、A呼称とB呼称があります。
呼び径は、A及びBのいずれかを用いて、Aによる場合はA、Bによる場合はBの符号を、それぞれの数字の後に付けて区分します。
呼び径は、すべての接続端のバルブに適用されます。
以下で、括弧を付けた呼び径は、使用しないのが望ましい呼び径です。
【A呼称】
6A
8A
10A
15A
20A
25A
32A
40A
50A
65A
75A（屋外水道用だけに用いる）
80A
（90A）
100A
125A
150A
（175A）
200A
（225A）
250A
300A
350A
400A
450A
500A
550A
600A
650
700A
750A
800A
（850A）
900A
1000A
1100A
1200A
（1300A）
1350A
1400A
1500A
1600A
1650A（屋外水道用だけに用いる）
1800A
2000A
（2100A）
2200A
2400A
2600A
【B呼称】
1/8B
1/4B
3/8B
1/2B
3/4B
1B
1 1/4B
1 1/2B
2B
2 1/2B
3B
（3 1/2B）
4B
5B
6B
（7B）
8B
（9B）
10B
12B
14B
16B
18B
20B
22B
24B
26B
28B
30B
32B
（34B）
36B
40B
44B
48B
（52B）
54B
56B
60B
（※2）
バルブの面間寸法について規定しているJIS規格には、以下などがあります。
JIS B 2002
バルブの面間寸法
JIS B 2005-3-1
工業プロセス用調節弁−第３部：寸法−第１節：フランジ形二方ストレート形グローブ調節弁の面間寸法及びアングル形グローブ調節弁の中心−面間寸法
JIS B 2005-3-2
工業プロセス用調節弁−第３部：寸法−第２節：バタフライ弁を除く回転形調節弁の面間寸法
JIS B 2005-3-3
工業プロセス用調節弁−第３部：寸法−第３節：突合せ溶接形二方ストレート形グローブ調節弁の面間寸法
JIS B 2002（バルブの面間寸法）では、主として配管に用いるバルブの面間寸法について規定されています。
