フラッシング/キャビテーション/チャタリング
バルブ用語において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(h)現象”に分類されている用語のうち、『フラッシング』、『キャビテーション』、『チャタリング』のJIS規格における定義その他について。
主として配管に用いられるバルブ(弁)に関して、バルブの名称(減圧弁、チャッキ弁、フート弁等)、バルブの形式(構造、弁箱、弁体、弁座、作動等)、共通事項(特性、流れ、寸法等)などについて規定しているバルブ用語(JIS B 0100)において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(h)現象”に分類されているバルブ用語には、以下の、『フラッシング』、『キャビテーション』、『チャタリング』などの用語が定義されています。
バルブ用語(JIS B 0100)
⇒【(3)共通事項に関する用語 > (h)現象 】
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (h)現象
番号: 30801
用語: フラッシング
定義:
制御される液体がバルブの入口において、その圧力における飽和温度に近かったり、また、バルブポート部における圧力降下(※1)が相当大きいとき、バルブポート通過後の圧力がその液温の飽和圧力まで降下し、液体の一部が蒸発すること。
対応英語(参考):
flushing
慣用語(参考):
−
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (h)現象
番号: 30802
用語: キャビテーション
定義:
バルブの弁座部分のように流速が非常に速くなる箇所で、液体の圧力が局部的に液温の飽和圧力より低くなるため、液体の一部が蒸発して無数の気泡が生じ、それが流速の減少した位置でつぶれる現象。
対応英語(参考):
cavitation
慣用語(参考):
空洞現象
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (h)現象
番号: 30803
用語: チャタリング
定義:
弁体が繰り返し弁座をたたく不安定な状態。
対応英語(参考):
chattering
慣用語(参考):
−
(※1)
圧力降下とは、流れに基づく流体圧の減少のことです。
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