固有レンジアビリティ/有効レンジアビリティ/サイジング
バルブ用語において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(e)特性”に分類されている用語のうち、『固有レンジアビリティ』、『有効レンジアビリティ』、『サイジング』のJIS規格における定義その他について。
主として配管に用いられるバルブ(弁)に関して、バルブの名称(減圧弁、チャッキ弁、フート弁等)、バルブの形式(構造、弁箱、弁体、弁座、作動等)、共通事項(特性、流れ、寸法等)などについて規定しているバルブ用語(JIS B 0100)において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(e)特性”に分類されているバルブ用語には、以下の、『固有レンジアビリティ』、『有効レンジアビリティ』、『サイジング』などの用語が定義されています。
バルブ用語(JIS B 0100)
⇒【(3)共通事項に関する用語 > (e)特性 】
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性
番号: 30516
用語: 固有レンジアビリティ
定義:
制御可能な最大及び最小容量係数の比。
容量係数は、その固有流量特性(※1)の傾斜が決められた限度内にある相対トラベルの範囲内でだけ制御可能とみなされる。
固有流量特性図からは固有レンジアビリティは 1/Φ0 となる(IEC 534-1 参照)。
対応英語(参考):
inherent range-ability
慣用語(参考):
レンジアビリティ
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性
番号: 30517
用語: 有効レンジアビリティ
定義:
バルブを管路に設置した状態での制御可能な最大及び最小容量係数の比。
この有効レンジアビリティは、流量変化により前後の差圧が変化するために 1/Φ0 値よりも大幅に狭くなる(IEC 534-1 参照)。
対応英語(参考):
effective range-ability
慣用語(参考):
レンジアビリティ、
コントローラビリティ
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性
番号: 30518
用語: サイジング
定義:
与えられた仕様を満足する最も好ましい容量をもつバルブを選定すること。
対応英語(参考):
sizing
慣用語(参考):
−
(※1)
固有流量特性とは、相対容量係数(定格容量係数に対する容量係数の比)とそれに対応する相対トラベルとの関係のことです。