不感帯/ヒステリシス差/直線性
バルブ用語において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(e)特性”に分類されている用語のうち、『不感帯』、『ヒステリシス差』、『直線性』のJIS規格における定義その他について。
主として配管に用いられるバルブ(弁)に関して、バルブの名称(減圧弁、チャッキ弁、フート弁等)、バルブの形式(構造、弁箱、弁体、弁座、作動等)、共通事項(特性、流れ、寸法等)などについて規定しているバルブ用語(JIS B 0100)において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(e)特性”に分類されているバルブ用語には、以下の、『不感帯』、『ヒステリシス差』、『直線性』などの用語が定義されています。
バルブ用語(JIS B 0100)
⇒【(3)共通事項に関する用語 > (e)特性 】
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性
番号: 30519
用語: 不感帯
定義:
入力信号が変化しても弁体がそれに伴って動かない入力信号の範囲。
不感帯
対応英語(参考):
dead-band
慣用語(参考):
−
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性
番号: 30520
用語: ヒステリシス差
定義:
調節弁(※1)の入力信号圧増加時と減少時の同一信号値における弁軸位置の隔り。
ヒステリシス差
対応英語(参考):
hysteresis error
慣用語(参考):
−
分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性
番号: 30521
用語: 直線性
定義:
実測線と理想直線とのずれ。
調節弁の入力信号圧とトラベル(※2)との関係は直線となるのが理想的であるが、実際にはずれがある。
直線性
対応英語(参考):
linearity
慣用語(参考):
−
(※1)
調節弁とは、コントロールバルブとも言われ、調節部の信号を受け、バルブの作動に必要な動力を補助動力源から受けるバルブの総称です。
代表的な調節弁(コントロールバルブ)には、圧力調節弁、温度調節弁、流量調節弁、液位調節弁などがあります(下図参照)。
圧力調節弁
温度調節弁
流量調節弁
液位調節弁
(※2)
トラベルとは、調節弁の閉弁位置からの弁体の移動量(距離)のことです。