減圧弁,フート弁,チャッキ弁,水栓,バタフライ弁,ゲートバルブ,定水位弁等-種類,構造,用語

 

Av値/Kv値/Cv値



バルブ用語において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(e)特性”に分類されている用語のうち、『Av値(えいぶいち)』、『Kv値(けいぶいち)』、『Cv値(しいぶいち)』のJIS規格における定義その他について。

主として配管に用いられるバルブ(弁)に関して、バルブの名称(減圧弁、チャッキ弁、フート弁等)、バルブの形式(構造、弁箱、弁体、弁座、作動等)、共通事項(特性、流れ、寸法等)などについて規定しているバルブ用語(JIS B 0100)において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(e)特性”に分類されているバルブ用語には、以下の、『Av値(えいぶいち)』、『Kv値(けいぶいち)』、『Cv値(しいぶいち)』などの用語が定義されています。

バルブ用語(JIS B 0100)
⇒【(3)共通事項に関する用語 > (e)特性 】


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性

番号: 30504

用語: Av値(えいぶいち)

定義:
容量係数
(※1)の一つで、次式によって求める。
Av=Q√(ρ/Δp)
ここに、
Av:Av値(m2
Q:流量(m3/s)
Δp:差圧(Pa)
ρ:流体の密度(kg/m3

対応英語(参考):
Av value

慣用語(参考):
Av


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性

番号: 30505

用語: Kv値(けいぶいち)

定義:
容量係数の一つで、特定のトラベルにおいて圧力差が1barのときバルブを流れる5〜40℃の温度の水の流量を m3/h で表す数値。
次式によって求める。
Kv=Q√(ρ/Δp)
ここに、
Kv:Kv値(m2
Q:流量(m3/h)
Δp:差圧(bar)
ρ:流体の密度(kg/m3
備考:
Kv値は、通常単位を付けない。

対応英語(参考):
Kv value

慣用語(参考):
Kv


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (e)特性

番号: 30506

用語: Cv値(しいぶいち)

定義:
容量係数の一つで、特定のトラベルにおいて圧力差が1lbf/in2のときバルブを流れる60°Fの温度の流量を US gal/min で表す数値。
次式によって求める。
Cv=Q√(G/Δp)
ここに、
Cv:Cv値[{US gal/min}/{1lbf/in21/2
Q:流量(US gal/min)
Δp:差圧(1lbf/in2
G:水の比重=1
備考:
Cv値は、通常単位を付けない。

対応英語(参考):
Cv value

慣用語(参考):
Cv


(※1)
容量係数とは、ある特定の条件の下で与えられたトラベルにおける流れの容量を表す係数です。
次式によって求められます。
C=Q√(ρ/Δp)
ここに、
C:容量係数
Q:流量
Δp:差圧
ρ:流体の密度