減圧弁,フート弁,チャッキ弁,水栓,バタフライ弁,ゲートバルブ,定水位弁等-種類,構造,用語

 

二次側圧力/背圧/差圧



バルブ用語において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(a)圧力・温度”に分類されている用語のうち、『二次側圧力』、『背圧』、『差圧』のJIS規格における定義その他について。

主として配管に用いられるバルブ(弁)に関して、バルブの名称(減圧弁、チャッキ弁、フート弁等)、バルブの形式(構造、弁箱、弁体、弁座、作動等)、共通事項(特性、流れ、寸法等)などについて規定しているバルブ用語(JIS B 0100)において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(a)圧力・温度”に分類されているバルブ用語には、以下の、『二次側圧力』、『背圧』、『差圧』などの用語が定義されています。

バルブ用語(JIS B 0100)
⇒【(3)共通事項に関する用語 > (a)圧力・温度 】


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (a)圧力・温度

番号: 30110

用語: 二次側圧力

定義:
バルブの下流側の圧力。

対応英語(参考):
valve-outlet pressure

慣用語(参考):


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (a)圧力・温度

番号: 30111

用語: 背圧

定義:
?.バルブにおける二次側の圧力。
?.安全弁
(※1)の出口側の圧力。これは次の二つがある。
(a)安全弁が吹き出したとき、排出側の抵抗により、安全弁の出口側に生じる圧力。
(b)安全弁が吹き出す前に既に排出側に存在する圧力。
?.背圧弁
(※2)においては、一次側の圧力。

対応英語(参考):
back pressure

慣用語(参考):


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (a)圧力・温度

番号: 30112

用語: 差圧

定義:
流体がバルブを通過するとき、その前後の圧力差。

対応英語(参考):
differential pressure

慣用語(参考):


(※1)
安全弁とは、バルブの入口側の圧力が上昇してあらかじめ定められた圧力になったとき自動的に作動し、弁体が開き、圧力が所定の値に降下すれば、再び弁体が閉じる機能をもつバルブのことです。
公称吹出し量を排出する能力をもち、主として蒸気又はガスの発生装置、圧力容器及び配管の安全確保のために使用されます。

(※2)
背圧弁とは、一次側の流体圧力を、ある一定圧力に保持するため、一次側圧力の変化に応じ流体を放出する調整弁のことです(下図参照)。
背圧弁は、減圧弁が二次側の流体圧力(弁箱の出口側圧力)の圧力をある一定の圧力に保持しようとするバルブであるのに対し、一次側の流体圧力(弁箱の入口側圧力)を一定に保つためのバルブです。
背圧弁は、一次側の流体圧力をある一定の圧力に保つために、設定した圧力よりも大きな圧力になると、バルブを通してその圧力を外へ逃がす機構をもつことから、リリーフバルブ(逃し弁)の一種とも言えます。
背圧弁
背圧弁