減圧弁,フート弁,チャッキ弁,水栓,バタフライ弁,ゲートバルブ,定水位弁等-種類,構造,用語

 

締切昇圧/オフセット/設計温度



バルブ用語において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(a)圧力・温度”に分類されている用語のうち、『締切昇圧』、『オフセット』、『設計温度』のJIS規格における定義その他について。

主として配管に用いられるバルブ(弁)に関して、バルブの名称(減圧弁、チャッキ弁、フート弁等)、バルブの形式(構造、弁箱、弁体、弁座、作動等)、共通事項(特性、流れ、寸法等)などについて規定しているバルブ用語(JIS B 0100)において、”(3)共通事項に関する用語”の分類の中で、”(a)圧力・温度”に分類されているバルブ用語には、以下の、『締切昇圧』、『オフセット』、『設計温度』などの用語が定義されています。

バルブ用語(JIS B 0100)
⇒【(3)共通事項に関する用語 > (a)圧力・温度 】


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (a)圧力・温度

番号: 30122

用語: 締切昇圧

定義:
調整弁
(※1)の二次側のバルブを締め切ることによって、設定圧力から上昇する圧力。

対応英語(参考):
dead end shut off

慣用語(参考):


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (a)圧力・温度

番号: 30123

用語: オフセット

定義:
?.調整弁において、ある一定の条件の下で流量を最小調整可能流量から定格流量まで漸時増加させた場合、その設定値に対する差。
?.減圧弁
(※2)では、一次側圧力を一定に保持した状態で、流量を最小調整可能流量から減圧弁の定格流量まで漸次増加させた場合、変化する二次側圧力と設定圧力との差。
?.バタフライ弁
(※3)及びチルチング逆止め弁(※4)において、弁口径の中心線と弁軸の中心線との距離及び弁箱と弁体との止水部分を含む平面と弁軸との距離。

対応英語(参考):
offset

慣用語(参考):


分類: バルブ用語 > (3)共通事項に関する用語 > (a)圧力・温度

番号: 30124

用語: 設計温度

定義:
設計圧力に対応して使用条件から定める温度。

対応英語(参考):
design temperature

慣用語(参考):


(※1)
調整弁とは、バルブの作動に必要な動力を検出部を通して制御対象から受けるバルブの総称です。

(※2)
二次側の流体圧力を、一次側の流体圧力より低いある一定圧力に保持する調整弁のことです(下図参照)。
減圧弁
減圧弁

(※3)
バタフライ弁は、バタフライバルブとも呼ばれ、流量調節を目的として閉止時に漏れを許容するバタフライ弁(バタフライバルブ)のことを特に、ダンパーとも言います。
バタフライ弁(バタフライバルブ)は、上記の参考図のように、ゲートバルブ(仕切弁)、ボールバルブ(ボール弁)、グローブバルブ(玉形弁)などと比較すると、バルブ面間を非常に短くすることができるため、狭いスペースでの使用が可能になることが特徴です。
用途としては、ゲートバルブ(仕切弁)などと同様に開閉バルブとして使用されるほか、グローブバルブ(玉形弁)などのように流量調整用としても使用することができます。
バタフライ弁(バタフライバルブ)の開閉は、ボール弁(ボールバルブ)のように弁軸を90度回転させることによって行います。
漏えい形バラフライ弁(ダンパー)、リンク式バタフライ弁、偏心式バタフライ弁、弁体傾斜形バタフライ弁、フランジレスバタフライ弁、逆止めバタフライ弁などがあり、用途によって使い分けられます。
漏えい形バタフライ弁(漏えい形バタフライバルブ)
漏えい形バタフライ弁(漏えい形バタフライバルブ)
リンク式バタフライ弁(リンク式バタフライバルブ)
リンク式バタフライ弁(リンク式バタフライバルブ)
偏心式バタフライ弁(偏心式バタフライバルブ)
偏心式バタフライ弁(偏心式バタフライバルブ)
弁体傾斜形バタフライ弁(弁体傾斜形バタフライバルブ)
弁体傾斜形バタフライ弁(弁体傾斜形バタフライバルブ)
フランジレスバタフライ弁(フランジレスバタフライバルブ)
フランジレスバタフライ弁(フランジレスバタフライバルブ)
逆止めバタフライ弁(逆止めバタフライバルブ)
逆止めバタフライ弁(逆止めバタフライバルブ)

(※4)
チルチング逆止め弁とは、弁体内部に回転軸をもち、弁体自重と流体の逆流によって円すい形の弁座面に圧着する逆止め弁(チャッキ弁)のことです。
チルチングジスク逆止め弁(チルチングディスクチャッキ弁)
チルチングジスク逆止め弁
(チルチングディスクチャッキ弁)